【フランス原発爆発事故の影響は】 [政治/経済/企業]
〓〓〓原発大国で爆発事故発生 汚染リスクは〓〓〓
フランスの北部にある原子力発電所で爆発事故が起きました。
「原発で爆発事故」と聞くと日本に住んでいるほとんどの人は
福島原子力発電所の爆発事故を想像してしまうでしょう。
でも今のところ日本での報道は少なく、現地でも当局が
収束したと宣言したようです。
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でも福島事故の際の東京電力の隠蔽体質を目の当たりにした
日本国民としては「ああよかったね」と簡単に納得し、
この問題をスルーするわけにはいきません。
ということですこし調べてみました。
〓〓〓フランス北部、対岸はイギリスの原子力発電所〓〓〓
その原発があるのはフランス北部のフラマンヴィル(Flamanville)という
地域にあります。
海を挟んでイギリスに面しているというと有名なドーバー海峡を
思い出しますがそうではありません。
ドーバー海峡とはイギリスとフランスとの距離が
最も近い部分のことを言います。
「ドーバーの白い壁」は有名ですね。
因みにフランスではカレー海峡と言われています。
同じ地域を指すのに国によって呼び方が違うのは
日本と近隣諸国の場合だけでもないようです。
そしてフラマンヴィル原子力発電所があるのはドーバー海峡の南側、
やや広くなっている部分でイギリス海峡と言われる場所です。
イギリスとフランスとの間の海は南側からイギリス海峡、
北に進んで最も狭くなっているドーバー海峡(カレー海峡)、
その先にあるのが北海です。
そして今回爆発事故を起こしたフラマンヴィル原子力発電所は
イギリスまでは直線距離でおよそ120kmのところにあります。
120kmという距離を東京電力福島第一原子力発電所にあてはめると
大体茨城県中部の水戸市の位置になります。
もし発電設備の中心部が爆発を起こしたのであれば大事件となっているでしょう。
〓〓〓爆発の影響は軽微だとの報道〓〓〓
しかしインターネットニュースを除いて
このことについての報道はほとんどありません。
なんでも爆発を起こしたのは大量の核燃料が核分裂を起こす原子炉ではなく、
その外にある換気装置だということです。
ですから放射性物質をまき散らす状況には成り得ないということで、
ニュースにもならないのかも知れません。
原発の対岸(といっても120km離れていますが)の
イギリスではどんな報道がされているのでしょう。
イギリスのオンライン新聞のインデペンデント紙では
次のような記事が掲載されています。
フランスのフラマンヴィル原子力発電所で爆発。
当局は放射能漏れの原因とはならないと発表
フランスの原発で起こった火災の処理で数名の作業者が
煙を吸い込んでしまったため治療をしている。
当局はこの爆発事故による放射能漏れのリスクは今のところないと発表。
「この事故は重大事故で技術的な大きな問題を抱えているが、
放射能事故とはならない。
爆発は核分裂を起こす区画の外だったので放射能漏れのリスクはない。
5名の作業員が煙を吸ったため治療を受けているが重傷者はいない。
火災はマニュアル通りの処置をされすぐにunder controlとなった。
(この言葉、どこかで聞いたことありますね)
〓〓〓早く収束させようとする意図が?〓〓〓
今のところ核分裂を起こす原子炉の外側にある換気装置なので
放射能漏れの心配はないし、マニュアル通りに消火作業を行い、
その際に煙を吸い込んだ5名も軽傷で治療中という調子の報道が多いようです。
しかし核のゴミの問題を専門に研究しているシェフィールド大学の
ニール・ハイアット教授によれば、今回の事故が仮に放射能漏れとは関係がなくても
深刻な事態であることには変わりがない。と警告しています。
〓〓〓報道に対するコメント〓〓〓
この事故のインターネット報道に対して閲覧者からのコメントがありました。
事故があっても原子力発電はこれからも続けなくてはならないという意見、
福島の事故に学べと警告している意見、
事故を起こしたのは中国製ではないのかという質問(中国製ではありません)
原子力発電というものは第参事を引き起こすものだという意見など
さまざまなコメントがアップされています。
〓〓〓日本のニュースにはさっぱり見かけない?〓〓〓
核爆発などの大事故とは言えないかもしれませんが、
どうも日本のニュース番組ではこのことはまったくといっていいほど
放送されていません。
何か圧力があるのかとうがった見方をしてしまいます。
ぜひ海外のメディアで検索してみてはいかがでしょうか。
France nuclear power explosion などの言葉で検索すると
いろいろ出てくると思います。ぜひやってみてください。
(日本語のWebサイトだけを検索していたら出てきません。)
2017-02-10 02:11
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